特長
1.Cuff Control機能
TrachFlushは、設定カフ圧を維持する機能により、分泌物等の肺への垂れ込み防止とカフ過膨張による気道損傷のリスク軽減に貢献します。
2.Flush Control機能
TrachFlushは、ボタンを押すだけで人工呼吸器の吸気サイクル中にカフを急速に収縮・膨張させ(QDI:Quick-Deflate/Inflate)、肺から口腔へのフローを発生させます文献1)。
TrachFlushは、設定したカフ圧を維持し、分泌物等の肺への垂れ込みを防止することが期待できます。
TrachFlushは、独自のカフ圧制御機構により低侵襲な気道クリアランスを可能にし、患者さんのQOL向上に貢献します文献2)。
TrachFlushは、ボタンを押すだけの直感的な簡単操作で、医療従事者の作業負荷とコスト削減に貢献します。
TrachFlushは、すべての人工呼吸器*)、カフのある気管内チューブ(経口挿管チューブ、気管切開チュ-ブ)に使用できます。
*):従圧式またはプレッシャーサポートによる換気が可能なすべての人工呼吸器
製品情報
Flushボタン操作時の気道内圧/フローの変化およびフローイメージ図
- Flushボタンを押すと人工呼吸器の吸気サイクルと連動して急速にカフが収縮・膨張(QDI)します。
- カフの収縮は気道内圧が人工呼吸器で設定された値に到達後、開始します。一時的に気道内圧が低下しますが、吸気サイクル中にカフの再膨張が完了するため、気道内圧は再び設定値に戻ります。PEEPには影響を与えません。(図1)
- カフの収縮時に一時的に気道内圧が低下するため、人工呼吸器が代償的に働き、より強いフローが発生します(青色)。
この人工呼吸器からのフローと肺からの逆流フロー(黄色)が合流し、気道から口腔へのフロー(ピンク)が発生します。(図2-1、2-2)
仕様
一般的名称 | 気管内チューブカフインフレータ |
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販売名 | トラックフラッシュ |
医療機器届出番号 | 14B1X10033AWT001 |
クラス分類 | クラスⅠ |
カフ圧設定範囲 | 5~50cmH2O |
電気的定格 | 定格電圧:100V、 定格周波数:50/60Hz、 電源入力:24VA |
電撃保護 | クラスⅡ機器、 BF形装着部 |
防水性 | IP33 |
本体寸法(ベッドサイドブラケット除く) | L220 × W80 × H49 (mm) |
本体重量(ベッドサイドブラケット除く) | 500g |
専用回路(別売り) | TFチューブセット (カフ圧チューブ、 エアウェイチューブ) |
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文献情報
1) Alberto Zanella, et al. An artificial cough maneuver to remove secretions from below the endotracheal tube cuff.
Respir Care.2019 Apr ; 64(4) : 372-383
2) Anne H Nielsen,et al. Efficacy of an automated secretion removal technology at different inspiratory pressures.
Respir Care.2023 Nov; 68(11) : 1502-1509