ダイアライザーなどの浄化器の溶質除去能を表す指標。

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濾過流量がないとき

濾過流量があるとき
(透析器入口血液流量と出口流量が異なるとき)

解説

クリアランス：
ダイアライザーなどの浄化器の溶質除去能を表す指標、即ち、浄化器に流入する血液流量(Q_B)のうちどれだけが完全に浄化(例えば尿素が完全に除去)されたかに相当する流量。
例えば、Q_B=200mL/minのとき、尿素クリアランス=180mL/minということは200mL/minのうち180mL/min分の血液中の尿素が完全に除去されたという意味(逆に言えば20mL/min分は全く除去されていない)。
従って、クリアランスはQ_Bと同じ単位で、かつ決してQ_Bより大きくはならない。

<クリアランス(CL)を求める式>

●濾過流量がないとき
CL={(CBinｰCBout)/CBin}×QBin

●濾過流量があるとき(透析器入口血液流量と出口流量が異なるとき)
CL=(QBin×CBinｰQBout×CBout)/CBin
QBin：透析器入口血液流量
CBin：透析器入口(通過前)溶質濃度
QBout：透析器出口血液流量（QBin-除水量）
CBout：透析器出口(通過後)溶質濃度

＜参考文献＞　血液浄化器の性能評価法2012.川西秀樹　透析会誌45(5):435-445,2012